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市朗怪全集 二十一

By: 中山 市朗
Narrated by: 中山 市朗
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Summary

市朗怪全集とは

実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集! 1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!

内容紹介
千日前のタクシー (12分)
千日デパート火災があったのは1972年5月のこと。その後近くのタクシー乗り場が移転した。
その頃のこと。その乗り場で、あるタクシー運転手が同僚のタクシー運転手が奇妙なお客を乗せるのを見た。典型的なタクシー怪談を第三者が見ていたという話。

エレベーター(7分)
千日デパート跡地に出来たPデパート。そこで働く従業員たちは残業をしないようにと上司から言われていたのであるが、ある人が残業をしてしまった。
夜遅く帰ろうと、エレベーターに乗ったが、残業を禁じられた意味がよくわかる経験をしたという…。

自分あてのメッセージ(7分)
大阪の淀川沿いにあるお寺の僧侶。彼はお酒好きでよく大阪市のミナミにあるお店を贔屓にしていた。ある日、飲み友達の檀家の人が訪ねて来た。
飲みの誘いかと思ったら違う。「夢の中にあんたが出てきて、あんたに忠告してくれ言うとる」と妙なことを言う。そしてその忠告はい「いつもの店には行くな」という事だという。

千日前の女(12分)
専門学校の講師をしている男性。合宿の準備に必要な小物を買おうとPデパートに向かった。その途中、夏だというのに黒服に身を包んだ茶色い女を見る。
それでもその女は普通の人だと思っていたが、何度も彼女を見かけるのだ。そしてある大きな違和感があることに気づく。

ゴーストバスター (17分)
私の体験談である。霊媒師である女性から「幽霊退治を頼まれたんだけど来る?」とお誘いがあった。場所は千日前にある居酒屋。
もちろん同行して、取材をしてみた。次から次へと出る、お客や従業員たちが遭遇した体験談。そして幽霊退治のやり方とその成果は?

ここは8階(4分)
千日前のPデパートの8階にライブスペースがあった頃、あるアマチュア・バンドがライブを行った。散々なライブに終わった。
ある女性がそのライブにお客として来ていたが、帰ろうと8階から階段で7階へと下りた。するとそこも8階だったのだ。

私お化け?(12分)
千日前にある大宴会場のあるビル。宴会に参加した女性が車で帰ろうとそのビルの駐車場に入った。車に乗るとサイドガラスを叩かれた。
見ると水商売風の女が立っている。「何か御用?」とサイドガラスを開けると、その女はとんでもない行動をとって言った。「私お化け…」

宗右衛門町の怪談 (10分)
スタジオの音(11分)
夜の警備(18分)
ふたりのマスター(4分)
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋~あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。

怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
©2022 Ichiro Nakayama
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